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映画『乱歩の幻影』公式ロゴ

プロダクションノート

production notes

「乱歩の幻影」舞台演出パート担当:中井由梨子 ー公開へ向けてー

プロダクションノートを御覧くださりありがとうございます。

「乱歩の幻影」は島田荘司先生の”映像化不可能”と言われた名作です。映像化の許可をめったになさらないという島田先生が、秋山純監督に手渡した挑戦状、それがこの映画の脚本でした。

それが2021年のこと。私もその脚本を読ませていただきましたが、

『真っ白く凍てついた、砂漠に似た湖面』

という一行目のト書きからして、台本とは呼べないほどの文学的な匂いを醸し出しておりました。

正直、これをいったいどうやって映像化するの?とまったく想像がつかず、本当に映画が実現できるなど、その場にいた誰もが信じなかったでしょう。

でも、できてしまいました。

これは、プロデューサーとしてもスーパーパワーを持っている秋山純監督と、島田先生とは長いお付き合いで、島田作品に並々ならぬ思いを持つ村松プロデューサー(今回は俳優としてもデビュー!)、そしてもちろん、島田荘司という日本を代表するミステリー界の巨匠が引き寄せたビッグウェーブだったような気がいたします。

が、もう一つ。

江戸川乱歩さんご自身の霊が、この映画の誕生を望んでいたような気がしてならないのです。

知られざる乱歩の横顔に迫る本作は、時に残忍に、時に耽美に、観るものの心を抉るようにスクリーンに立ち昇ることでしょう。

その瞬間を私も本当に楽しみにしています。

ご一緒に、公開までのカウントダウンを数えて参りましょう!!

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